子育てするサンゴ~屋久島と種子島に分布する希少種 ハナサンゴモドキ
【オンラインアカデミー・屋久島大学/今回のテーマは「屋久島と種子島のサンゴ」】
【子育てするサンゴの不思議な生態。そしてサンゴを守るために必要な事とは?】
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今回のテーマは、美しい屋久島の海に生きるサンゴ。
希少種「ハナサンゴモドキ」から見る、幻想的なサンゴの子育てと保全のお話です。
夏の夜、月の光に照らされて、サンゴが一斉に産卵する幻想的なシーンを、
皆さん一度は、テレビ等で見たことがあるかもしれません。
これは卵と精子が入ったカプセル(バンドル)が放出されているのですが、
屋久島でも発見された「ハナサンゴモドキ」は、
なんとメスの体内で赤ちゃん(プラヌラ幼生)が発生し、
成長した後に出産する、まさに「子育て」する不思議なサンゴなのです。
美しく不思議なこのサンゴには、まだまだ分かっていない部分も多く、
限られた繁殖方法と分布から、今後の保全への課題もあります。
まずはサンゴとは何かを知り、
屋久島に生きるハナサンゴモドキを通して、
屋久島から日本の、そして世界の海へと視野を広げてみましょう。
今回は、いおワールドかごしま水族館の展示課学習交流係所属の出羽 尚子さんに、
知られざるサンゴの、不思議な生態についてお話していただきます。
題して、「子育てするサンゴ~屋久島と種子島に分布する希少種 ハナサンゴモドキ」。
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【講師のプロフィール】
出羽 尚子(でわ なおこ)さん
(いおワールドかごしま水族館 展示課学習交流係 係長)
1972年生まれ、鹿児島出身。
九州大学理学部生物学科。
生態学の研究室で野生のシカやカモシカを追いかける。
九州大学医学部動物実験施設。
実験補助員としてマウスの飼育と繁殖に従事。
平成8年、公益財団法人鹿児島市水族館公社。
遠回りしつつやっと憧れていた海の世界へ。
サンゴの飼育や繁殖に取り組みつつ、現在は教育プログラムの実施や開発を行う。
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