~『民具の聖地』奥会津・只見町。国内最大級・民具のミュージアムから~ 年の瀬に、身近な「モノ」を、いとおしみたくなるお話 お届けしました。
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福島県・只見町。深い雪に閉ざされる厳しい自然の中、人々は木や植物、獣、雪――その恵みを最大限に生かし、日々の暮らしを支える道具を生み出してきました。
その道具=「民具」には、使いやすさだけではなく、自然と調和しながら生きるための知恵、自然の恵みをいかす知恵、そして思わず見とれてしまうような“美しさ”が宿っています。
かつては日本中にあった、そういった地域の工夫をこらした民具たち。それが住民の手で大切に守られ分類され、「只見形式」として1万点以上が残されている。
そんな奇跡に、この只見町では出会うことができます。
今回、その民具を多数所蔵する**「ただみ・モノとくらしのミュージアム」(福島県只見町)**とともに、『民具の美』をテーマに、オンラインイベントを開催しました。
登壇頂いたのは、同館の久野館長、原永学芸員、そして素材について触れて頂く、植物学者の崎尾均さん。
このミュージアムでは、実際に多数の美しい民具を間近にみて頂くことができます。まずはオンラインでその入り口に触れつつ、身近な道具の美に気づき、そして改めて愛しむ。年の瀬の大掃除の前に、そんな時間が過ごせたのではないでしょうか。
【ゲスト・プロフィール】
◆ただみ・モノとくらしのミュージアム
館長 久野俊彦さん
専門分野:民俗学、説話文学
著作:『絵解きと縁起のフォークロア』(森話社、2008年)
『日本の霊山読み解き辞典』(共編、柏書房、2014年)ほか
◆ただみ・モノとくらしのミュージアム
学芸員 原永円香さん
埼玉県出身。美学美術史学科で美学を専攻。2022年4月より地域おこし協力隊として只見町移住。趣味は博物館·美術館巡り、声楽·楽器演奏など。
◆崎尾均さん(Botanical Academy代表、新潟大学名誉教授)
大阪市出身。2021年Botanical Academyを設立し代表、新潟大学名誉教授。水辺林の生態や樹木の生活史、外来種ニセアカシア、富士山の森林限界、積雪地帯のスギの更新を研究。只見では、日本有数のブナの森やヤナギ林の生態を研究。これらの研究成果をもとに、セミナー講演、エッセイ執筆。NHKドキュメンタリー「伝説の超巨大杉を追う」、NHKラジオ「山カフェ」出演。著作に、「樹に咲く花(山と渓谷社)」(共著)「水辺の樹木誌(東大出版会)」(単著)植物や森の魅力の親しみやすい解説に、ファン多数!
◇酒井治子さん
(只見線地域コーディネーター) 高校、大学で只見町を離れ、2003年に只見町へ。11年間、一般社団法人只見町観光まちづくり協会勤務。2019年から合同会社メーデルリーフ代表社員。2020年からNPO法人そらとぶ教室 副代表。JR只見線車内での車内販売、車内ガイドを毎週実施。
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ただみ・モノとくらしのミュージアム
現在開催中の企画展 第4回企画展「絵画×民具-片桐俊輔コレクションを中心に-」
https://www.town.tadami.lg.jp/museum/exhibition/2025.html
ただみ・モノとくらしのミュージアム
〒968-0602 只見町大字大倉字窪田30(旧会津只見考古館)
電話 0241-86-2175
https://www.town.tadami.lg.jp/museum/index.html
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【奥会津・只見はこんなところ】
只見町は、福島県の西端に位置し、古くから歴史の舞台として、また近年は豊かな自然をいかしたユネスコエコパーク「自然首都」としても注目を集めています。