【地球から見る、日本の旅 第28回】伊豆半島ジオパーク 名作を育んだ伊豆半島の地形とは?『天城峠』

【いつもの旅先が、全く違う切り口でみえてくる旅を!】

北海道から沖縄まで、よく知っている旅先に「こんな切り口が!」「こんな一面が!」という驚き、発見が沢山の旅を。身近な場所から、世界や、更には地球=ジオが、感じられる旅。ジオツーリズムとは、単に地質の話をお聞きするだけではありません。その地の歴史、風土、暮らし、そして食や農までつながりの一端を、解きほぐしていきます。「地学」だけでも、「旅情報」だけでもない新しい繋がりを見つける旅へ、ようこそ。全国各地のジオパークで活躍するジオガイドの皆さんが、とっておきの旅をご案内します!

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川端康成「伊豆の踊り子」、松本清張「天城越え」の舞台といえば...その豊かな自然を愛し、古くから多くの文豪たちが訪れ、作品の舞台に取り上げてきた「近代文学の聖地」とも呼ばれる、伊豆半島。

サーフィンやダイビングなど、夏の海の印象が強い伊豆半島ですが、実はその大部分が山地です。「天城越え」で有名な、皆様おなじみの「天城峠」。今回のジオオンライン は、北と南の天城峠を結ぶ、天城トンネルが今回のキーポイント。海に突き出した高い山地が、多くの雨をもたらし、入り組んだ海岸地形を作り出していている伊豆半島。実は、北と南では別世界?なんです。

歴史の重みのあるしっとりとした北の世界と光と花で溢れる南の世界。その地形や気候は、文学にどのような影響をもたらしたのでしょうか?

北と南の世界を遮る天城山に託して、作家たちが描いた人の心の機微を追いました。


【ゲストプロフィール】

田畑朝惠(たばたあさえ)

伊豆半島ジオパーク広域ガイド。2010年伊豆半島ジオパークの構想時代から関わり、現在に至る。まちづくりNPO の活動で地元の大室山や城ヶ崎海岸を愛知県から訪れる中学生にガイドをしたのが始まりで、20年近くガイド活動を行う。

趣味は、ジャム作り。柑橘系、ベリー系、バラの花など咲いていると思わずいただいてジャムにしたくなってしまう。


辻 修次(つじ しゅうじ)

美しい伊豆創造センター文化担当。元文学青年、今は文学おじさん。マレーシア、パラオ、ミクロネシアと南の海を漂うこと10年あまり、コロナを機にダイバーとしての故郷である伊豆に帰ってきたのが、2022年。文学もアートも好きだけど、酒と漫画はもっと好き。

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◇ジオパーク オンライン「地球から見る、日本の旅」とは:

日本各地のジオパークで活躍するプロのジオガイドが集結し、バラエティに富む各地のジオサイトの旅を紹介する、オンラインプログラム。第1シリーズは、2021年6月から全12回で実施。第2シリーズは、2022年10月から全12回で実施。通算、4千人を超える皆様にご参加頂く人気のオンラインツアーシリーズとなりました。

世界仮想旅行社

「人」を通して、世界に出会う旅。 「人に会える旅」がコンセプトの オンライン旅サービス。 2020年5月、コロナ禍でも 「おうちから世界や旅と繋がりたい」 というお声をうけてスタート。 国内外の多数の街から 直接魅力をお伝えし、 これまでのべ4万名以上の皆様に ご参加いただいております。