【地球から見る、日本の旅 第33回】浅間山北麓ジオパーク~King of 火山!? 240年をタイムトリップ~

【いつもの旅先が、全く違う切り口でみえてくる旅を!】

北海道から沖縄まで、よく知っている旅先に「こんな切り口が!」「こんな一面が!」という驚き、発見が沢山の旅を。身近な場所から、世界や、更には地球=ジオが、感じられる旅。

ジオツーリズムとは、単に地質の話をお聞きするだけではありません。その地の歴史、風土、暮らし、そして食や農までつながりの一端を、解きほぐしていきます。

「地学」だけでも、「旅情報」だけでもない新しい繋がりを見つける旅へ、ようこそ。

全国各地のジオパークで活躍するジオガイドの皆さんが、とっておきの旅をご案内します。

今回は、長野県と群馬県の県境にある、日本を代表する活きた火山、浅間山北麓からお届けしました!

日本を代表する活火山、浅間山。「あさま」という言葉は火山をあらわす古語ともいわれ、この山は古くから信仰の対象ともなってきました。

標高2568m、「花の百名山」ともよばれ、多種多様な高山植物、周辺の紅葉など美しい自然、そしてまた独特の雄大な山容が、沢山の人々を惹きつけてきました。

そしてまた、自然の美しさ雄大さと共に、脅威もみせつけてきた浅間山。有史以来何度も噴火を繰り返し、日本の火山災害としては最大の噴火も起こしています。今から約240年前、天明3年の大噴火は周辺地域に甚大な被害をもたらしました。これは、天明の大飢饉の原因の一つとも言われています。

この噴火でもっとも大きい被害があった場所の一つが、浅間山北麓ジオパークがある群馬県北西部。その中でも、鎌原村(現在の嬬恋村)では住民477名が犠牲となりました。生き残った93名が周りの人達の力を借りながら、ともに復興へと歩んでいきました。そして時を経て、現在は、高原野菜の一大産地にまで発展を遂げています。

なぜこの村は復興できたのか? なぜおいしい野菜が取れるのか? そこにはすべて火山の力がありました。

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【ゲストプロフィール】

古屋 祐之(フルヤ ヒロユキ)さん

浅間山北麓ジオパークガイドの会 副会長。群馬県希少動植物及び自然保護指導員・環境省自然公園指導員。神奈川県綾瀬市出身。

30歳で、群馬県嬬恋村へ移住しペンションを開業。山が好きで、四季を通じて登山を楽しみながら、自然保護活動や登山道の整備に取り組む。特に浅間山をはじめとする周辺の山々と自然を愛し、その魅力を多くの人に伝えたいという思いから、ジオパークガイドとして活動中。現在は、新しいジオパークガイドの育成やスキル向上を目的とした研修会や講習会の企画・運営に加え、講師としても活躍している。

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◇ジオパーク オンライン「地球から見る、日本の旅」とは

日本各地のジオパークで活躍するプロのジオガイドが集結し、バラエティに富む各地のジオサイトの旅を紹介する、オンラインプログラム。第一シリーズは、2021年6月から全12回、第二シリーズは2022年10月から全12回、第一シリーズと第二シリーズでは通算24回、累計3000名を超える皆様にご参加頂く人気のオンラインツアーシリーズとなりました。

世界仮想旅行社

「人」を通して、世界に出会う旅。 「人に会える旅」がコンセプトの オンライン旅サービス。 2020年5月、コロナ禍でも 「おうちから世界や旅と繋がりたい」 というお声をうけてスタート。 国内外の多数の街から 直接魅力をお伝えし、 これまでのべ4万名以上の皆様に ご参加いただいております。